どこから所得は生まれるか

無職になって、周囲の人々が、どのように生活しているのか、と考えるようになった。

資本家・経営者・年金生活者・生活保護を除く賃労働者の世帯が大半として、超シンプルに、生活費30万円が必要な2つの世帯同士が等価交換をしたとすると、いっこうに資本は増えない。

じゃあ、資本って、どこから生まれて、我々の所得に分配されているのか、というメカニズムを知りたくなった。

 

しばらくググってみた自分なりの結論は下記。

・生産者が余剰生産する。(ex. 農作物が余分に収穫できるようになる。)

・生産者から職人や商人や役人が分業するようになる。

・余剰生産品が商品として流通することで、資本が増える。

・資本を元手に、投資され、新たな商品が余剰生産される。

・余剰生産されたものが、働いた人々に分配される。

 

日本の場合、大昔は大部分の人が農民で、村の余剰生産が増えるにしたがって、農具を作る職人、余剰生産物を売買する商人、取り仕切る役人というように分業が進んで、隣村から始まった商圏が広くなり、生産する商品が多品種多量化し、流通量の増加にともなって、資本がますます蓄積され、働きに応じた所得が配分されるようになったのだろう。

 

給料をもらって生活費を得るのが当然だと思っていると、その生活費という所得がどこから生まれるのかなんて、あまり真剣に考えないだろうし、誰にも教わらなかった。

自分自身、無職になって、初めて疑問を覚えたし。(経済学を学校で習ったら、教わるのかな???)

 

日本の教育だと、勉強して、良い会社に勤めることが良いことだ、と洗脳され、公務員の学校の先生も賃労働だから、働いた分の給料をもらうことが当然だと思っているがゆえに、義務教育で、賃労働以外の所得獲得方法を教えることができないのは仕方がないことだと思う。

 

大企業でも終身雇用できなくなるし、定年退職から年金受給までの期間は長くなっていくんだろうけど、40代でもすぐに再就職できないのに、さらに10〜20年後の60代になったときに、どこに働き口があるのだろうか???

 

自営業できたらいいな、と約半年間、実験をしてみて、失敗に終わってしまったが、やっぱり自力で稼ぐ能力があればいいのに、と思う。